微妙に少数派に属するがユーモアはない

基本一般的ではない方が好みだが個性的まではいかない。私って微妙に面白みに欠けるんだよなあと良く感じます。意見を言うのは好きだが、目立ちたくはないし自己顕示欲が弱い。ほんのちょっぴり変わった人です。

たばこ休憩

ここ数日体調不良で、
ベッドからほとんど出られないまま過ごした。


家事ができず、ゴミがどんどん溜まっていく。洗濯物も、夕飯のごはん作りもできない。


そんな日に、
ベランダに出て、
座ってみようとふと思いついた。


今日はお日様が出ていて気持ちがいい。

幸運なことに私の家のベランダは広く、
3人寝っ転がっても余るくらいのスペース。

ただ、座れるものはなく、

お風呂場から、
私しか使っていない、お尻が全部乗らないくらい小さなバスチェアを
少しのためらいを振り切って
ベランダに置いた。

家の中にも光は差し込んでいたはずなのに、
風と日光を浴びると
無条件に体が喜んでいるのが分かり、
自分に取り憑いていた何かが
ふわっと剥がれていくのを感じた。



数日家のベッドに横たわり
iPhoneの画面をひたすら眺める私は、

頭がボサボサで、
唇にニキビができてメイクができなくて、
人と話すのが億劫で。

本当は外に出たいと思っているのに、
外に出るまでのいくつもの困難が私の気持ちを打ち消そうとやっきになっていた。





自分は何にもできなくて、
でも、ご飯は食べなきゃいけなくて、
作る気持ちも湧かなくて。

どうして人はご飯を食べなきゃいけないんだろうかと考えてみる。




少しばかり体調が良くなっているのを感じた今日は
洗濯物だけをして、
ご飯が作れないから、
珍しくピザの宅配を注文したりなんかして。


あー掃除機かけたい。
あーお皿洗いしたい。
ゴミを片付けたい。
汚いものを見るのは嫌だ。

しかし、それらを実行するエネルギーは私の中にはまだなかった。






ベランダに座ってiPhoneをいじる。





気持ちがいい。




何も考えず、何もできないけれど、
気持ちがいい。


ベランダにでて過ごすなんて発想は私にはなかったけれど、

映画でみた、ベランダの柵に独りでよりかかりながらたばこを吸っている人は
遠い目をしてどこかを見つめていた。



そういう場所を作ってくれるという意味で
 たばこはいいものだったのかもしれない。